殺虫剤としての有機リン系は、割と簡単に加水分解しますから農産物生産の観点で行けば割合安全ではあります。
雨が降って渇けばOK。(w
多少の虫喰いはあきらめると云いますか、虫が喰うほど美味いんだと認識していただける方が増えると、カーバメート系とかをほんの少量使う方向に切り替わっていくのではないかとは思いますけどねー。
残効性(残留性ではない)は高いけど、LD50 とかが大きい(たくさん喰わんと死なない)ですので。
(あと、寡聞にして真偽を知りませんが、カーバメート系のカルシウム化合物なんかは簡単に紫外線分解するって話も聞きます。)
ほんとに怖いのは、パラコートとかなんですよね、毒性強いし。これ除草剤ですけど。
#20年くらい前に、毒入り清涼飲料水自動販売機殺人事件とか。
分解(残留性)という観点で見ると、ベンゼン環をもっている化合物はしぶといですし。(パラコートは正確にはピリジン環。)
今ではあまり使われない塩素系農薬のなれの果てのダイオキシンとかもそうですね。
さて、実は 塩素系の代表選手 DDT は、実は直接的・長期的な生物毒性(ADI)はやっぱり低いのではないか?、という話も聞きます。
残留性はベンゼン化合物の例に漏れずかなり大きいですが。
こうなると、マラリアがいいですか?危険度低いですが残留農薬がいいですか? って究極の二択に(以下略)
ま、有機ハロゲン化合物は何かと問題児、というか両刃の剣というか。フレオン(フロン)なんかも有機ハロゲン化合物ですね。
ピレスロイド系農薬の話はまだあんまり近辺では聞かない気がします。
今回、柑橘類には付きものの防カビ剤とかには触れません。(w
防カビ剤、米にも使いますよ、出荷時ではなく芽出しの時に。
温室はカビの宝庫でもありますので。そして日本は古来より黴の國。
ですから温室イチゴとかトマトの畝とか棚にも多分使うんじゃないかなー?、と思います。
イチゴの実そのものには使わないだろうと思いますが。
きちんと無農薬で作ったかどうかは、放置しておいてカビが生えやすいかどうかどうかで大体見当つくようになります。
(おまけ)
画像はアマゾンさんのもの(amazon.co.jp へのリンク)です。
(図1)
救命センターからの手紙―ドクター・ファイルから (集英社文庫) (文庫) 浜辺 祐一 (著)
パラコート飲んじゃった患者が出てきます。全十通のお話のウチの一通ですが、他のお話もなかなか為になります。本題とずれますが、トリアージな雰囲気の話も出てきます。
いじょうです。
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