取締役 平社員 ブログ (ベータ版)

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稲刈り 2013













このあいだ、お友だちと話をしていて気付いたことなどつらつらと。


「食料自給率低いのに減反? 止めれば良いのに?」

減反補助金は個人単位に支払われるものではなく、生産組合単位。

→ 一軒でも減反しない農家(違反)があると、組合単位で支払い停止。

→ 組合加入者全員、例えば 400 軒の意見を集約する労力と時間(とお金)をどうする?

→ 他の米農家に迷惑掛けてでもやる? ( 昔風の言い方なら、ムラ八分覚悟? )


「じゃ、コシヒカリじゃないのも作って売る、とか?」

→ 米ってのは、風媒花。混植 ≒ 交雑、で大問題。周りの迷惑。

→ しかも今どきは F1 雑種ばっかり。交雑 (F2) ≒ 味も収量も酷く落ちる↓。ブランドに傷。

→ と云う事で、F2 交雑を防ぐ為に「開花時期が同じ田んぼは、全て同一品種」である必要性が。

→ 逆に言うと、違う品種を作る ≒ 「開花時期が異なるモノ」とならざるを得ない。

→ 開花時期がずれるため、近隣の水田とは違う時期に田植え、稲刈り、肥料・農薬まき、ほか。

→ 肥料や農薬もまく時期と量は、品種によりある程度決まっている。( QA の基本。 )

→ ので、品種の違う隣の田に薬が流れようものなら大迷惑。( 隣から迷惑をうける逆もあり。)

→ 従って、組み合わせ可能な品種はかなり限られる。それが市場で人気があるかどうか?

→ 他にも数軒の為だけに、機械・種籾・肥料・水・出荷用梱包材ほかを「少量別途」手配。

→ 種籾その他、全てが「割高」。コスト Up ↑ 。( 大量一括仕入れ ≒ 割安 )

→ 生産組合、JA さんも嫌がる。( 人件費ほか(ry ) 作っても出荷出来ないかも?

→ 独自販路開拓? 他地区生産の同品種と競争? じゃ、オリジナル品種開発? いっそ米以外?


・・・、個人(一軒〜数軒)で負うにはリスクが大きすぎ。


やるとなったらムラ単位。あと制度の問題でも。って話になります、どっちも。


でも、ライスセンターとか既存の施設も老朽化して、更新出来るかどうかすら怪しいって云うのに。


はてさていつまで耕作を続けられるものか。ついでに作る方の人間も老朽化してますし。


そんな現状。まあ TPP あたりの影響で否が応でもやらざるを得なくなるかもしれません。



その人は 10分程度のこんな話でも問題点を理解してくれましたが・・・。


従業員を抱える事業者の社長さんだった為でしょうか。


社内のまとめとか商工会などで会員を束ねて何かイベントを立ち上げる苦労とかを知っているので。


しかしながら、お米の消費者さんには理解しがたい理屈かもしれません。



(補足)

友人は、生産組合と JA さんの区別が付いていなかったのでそのあたりとか水の話とかいろいろ。


今どきの JA (農業協同組合) さんは、合併が進んで、

「複数市町村にまたがる大組織」

です。

地元の場合でも所属する組合員は万単位。今や農業より金融がメインですが。

民間団体としてはかなり大きなものだと思います。


これに対して、

「生産組合はもっと小さい。市町村の一部。せいぜい隣の市町村程度まで。」

有り体に言うと

「同じ川、または池を管理する単位」

だったと考えて良いでしょう。水で繋がっています。


で、水ですが、地元ですと用水の管理は県がやってます。

(正確には独立行政法人ですが、一応公的な団体と見て良いかと。)

従って現在は、

「生産組合 ≒ 用水支線の同じポンプ場を共用する地域」

と考えて良いと思います。これはかなり狭いです。


水の配分はポンプ場単位。水道料・設備管理料も組合員が払います。

水源での降水量が少ないと節水になりますが、これもだいたいポンプ場単位です。

揚水用ポンプの動力は、電気またはディーゼルです。

石油がないと、水もない、米もないと云う状況ですね。

天水だけでは、とても今の生産量を確保出来ないので。


と云う事で、数軒だけ別品種を作っていると、

「水の欲しい時期にポンプ場が動いていない」

って可能性も出てきます。

※ 水田は「中干し」と云って、水を抜く時期を作ります。一週間から10日くらい。

そういう点でも自然エネルギーへ行くべきだと思うんですけれどね。

コンバイン、田植機ほかも、将来は EV で。


さらに余談。

もう何年前だったか忘れましたが、中干し期間にポンプの点検が入ったんですね。

が、事前のお知らせにあった断水期間が過ぎても、

「水が出ないぞ」「どうなっとるんだ」

となりましてちょっとした騒動に。

予想以上に部品交換作業が長引いてってことらしいのですが。

※ 中干し後に水を入れるのが遅れる ≒ 刈り入れが遅れる、収量・味が落ちる、です。


ポンプの栓を開け間違えて予定外のところへ送水した、ってのも結構聞きます。

本線に近いポンプ場では何本もの支線があるので、どれを開けてどれを締めるか間違えるんでしょうねぇ。


ああ、締めて開けると壊れることがあります。今どきは事故防止に感圧センサーは付いているでしょうが。

サッカーの試合で TV 中継のある日、ハーフタイムに送出水圧を上げる水道局職員の話がありましたよね。

圧を下げすぎれば断水、上げすぎれば管が破裂、ご苦労様です。


なお、土地改良区とその工区に関しては話が細かくなりすぎるので省略します。

国営パイロットファーム事業と、県営圃場整備事業の話も省略します。



(関連)

Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E5%9C%B0%E6%94%B9%E8%89%AF%E6%B3%95
> 土地改良法 - Wikipedia



・・・

http://d.hatena.ne.jp/TsuSUZUKI/20120905/1346834866

※ 稲刈り 2012


http://d.hatena.ne.jp/TsuSUZUKI/20130808/1375949846

※ 稲穂 2013


http://d.hatena.ne.jp/TsuSUZUKI/20130505/1367747295

※ 田植え 2013





いじょうです。

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